記憶障害の特徴
記憶障害の特徴として、最近の出来事から忘れていくという特徴があります。
- 短期の記憶障害:さっき聞いた事やした事を思い出せない。
- 全体の記憶障害:食べた事、話した事、体験した事を全部忘れてしまう。
- 長期の記憶障害:病気が発症する前の記憶は比較的長く持続できる。
- 手続き記憶:身体で覚えた記憶…知的に覚えた記憶より長く保たれます。
上記の事から、さっき話した事を忘れて同じ事を何度も言ったり、食べた事を忘れてまた食べたりする一方で、子どもの頃に覚えた歌や遊びは正確に覚えている。。。といった、ちくばくは印象を与えてしまいます。
中核症状(記憶障害・認知障害)から起こる症状も様々です。
中核症状が背景にあり、そこから二次的に引き起こされる周辺症状というものがあります。
- 精神障害:妄想・幻覚・うつ・睡眠障害
- 行動障害:徘徊・過食異食・暴力行為
※その人の置かれた環境や人間関係・性格などが絡み合って起こる為、人によって出方や症状は様々です。
- 財布やアクセサリーをしまった場所を忘れた事で「嫁が盗った」と攻撃する。
- 自分の家にいるのに、「家に帰る」と言って、家を出て歩き回る。
- 食事をした事を忘れて、また食べる。
※上記の事が起こったとき、周りの人は認知症がそうさせてるという事に気づかず、叱ったり、制止したりします。すると、精神的に動揺して激しい言動にでる事もあります。
状況や背景を正しく理解して対応することで症状や行動が緩和されます。