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認知症の多くは進行します。

初期・中期・後期と3段階で経過を示される事が多いです。
アルツハイマー病の場合、一般的に段階を経て少しずつ悪化していくと言われていますが、脳血管障害が原因の認知症は、脳こうそくや脳出血の発作が起こると急激に悪化しますが、リハビリや健康管理などの正しい生活リズムを行う事で、あまり症状が進まない時期がある事が知られています。

どの認知症の方も人や環境によって症状や進行はかなり事なります。
中期の状態で長年過ごしたり、初期から短期間で後期に進行したり、様々です。



初期

1~4年

物忘れが目立ち始め感情や意欲、性格なども変化が出てくるが、気づかれにくい。世間話などの会話はでき、日常生活の支障は少ない。

  • 同じ事を言ったり聞いたりするようになる。物の名前がでて来なくなる。
  • 蛇口やガス栓の閉め忘れがよくある。
  • 電話を取り次ぐ事が出来なくなる。料理の手順が分からなくなる。
  • 財布を閉まった場所を忘れ、盗られたと訴えてくる。
中期

2~8年

記憶障害がひどくなります。日時や場所が分からなくなり、認知障害が著しく低下します。失語・失行・失認なども起こり、家族の介助がないと日常生活が送れなくなる。

  • 食事をした事を忘れ、また食べてしまう。自分の年齢が分からなくなる。
  • トイレの場所が分からなくなり、失禁してしまう。
  • 一人で買い物が出来なくなる。徘徊を繰り返す。
  • 退職した職場に行こうとする。
後期

6~10年

知能機能が急速に低下します。介助なくては日常生活は困難です。
自発性や関心力がなくなり、言葉数が減ります。話かけても反応しないなどの症状が起こります。

  • 着替えや入浴、排泄が出来なくなる。
  • 会話は全く通じなくなる。
  • 家族や身近な人の事が分からなくなる。
  • 運動機能が衰え、ほとんど寝たきりに近い状態となる。

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