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運動療法や音楽療法・園芸療法

認知症になると行動範囲が狭くなり、運動不足で脳を刺激する機会も少なくなります。そのままでは認知症が進むという悪循環となります。

脳が活性化するリハビリテーションを積極的に行う事と良いでしょう。

リハビリ病院などの中には精神科医、音楽療法士、作業療法士、理学療法士などの専門家が、認知症の方それぞれの状態に合わせたプログラムを組んでくれます。

各療法で、残っている機能を活性化し、改善向けを取り組む事で生活の質を向上させています。

歌ったり、話をしたり、身体を動かす事で脳が活発に動き出し、食事の量が増え、心身の適度な疲労から夜ぐっすり眠れるようになり、介護者の負担も軽減します。



音楽療法

昔懐かし歌を歌ったり、太鼓・タンバリンなどの楽器をたたく事で、脳を活性化させ、身体機能を向上させる療法です。

回想法

昔のことを思い出し語り合い、懐かしい生活道具や玩具などを使用する事で脳を活性化させる心理商法です。

その他

実際に手を動かして作る作業(園芸、手芸・工作など)で記憶を取戻し、集中力を高め、意欲を向上させる療法です。

家庭でする脳の活性化療法

音楽療法や回想法、モノづくりなどの療法は家庭でもできる事です。

  1. 昔の写真、思い出の品、よく使っていた生活道具、子供の頃の遊びやお祭りなど懐かしい昔の話を一緒に回想しながら、穏やかな気持ちになれる機会を持つようにしましょう!
  2. 本人が聞いたり、歌ったりした事がある、動揺や唱歌、歌謡曲、クラシックなどを、歌ったり、聞かせたりし、太鼓やタンバリンを叩いたりしながらリズムのって楽しい時間を過ごしましょう!大きな声で歌うと脳が活性化され、心肺機能が向上されます。楽器を使うと身体機能が向上し食欲が増し、適度な疲労によって徘徊や不眠が軽減されたケースもあります。
  3. 以前していた趣味をまた初めて見ましょう!様々は活動を通して生活リズムや生活のメリハリを増やし集中力や体力をつける事は気分を高めたり家族とのコミュニケーションをとることで重要です。好きだった事を復活させ興味をもつ気持ちを取り戻しましょう!
  4. 運動する事で全身の血液をよくしましょう!適度の散歩や軽い運動は精神的にもやる気がわいてきます。運動は習慣化させる事が大切です。天気の良いときは一緒に散歩するようにしましょう。
  5. ペットを飼うのも良い方法です。犬や猫を飼うことで孤独感が軽減され、散歩することで程よい運動になります。また散歩をすることで他人とのかかわり合いができ会話が増えたり気力がわいたりすることもあります。心が癒される事でうつや不安が軽減され、生きる事の関心が高まり精神的によい効果をもたらします。ペットを通じて家族との触れ合いも和やかになります。
  6. ガーデニングをすることは、認知症の方の機能回復や生活の質が向上します。土にふれあい、育て、花や果実を見たり収穫したりすることで、不安や緊張がほぐれます。また植物の成長にかかわり世話や手入れをすることで、責任を感じ、好奇心や注意力を高めたりする効果も期待できます。家族と共同作業することでコミュニケーションが生まれます。

これらを行う事で注意する点がいくつかあります。

  • これらを訓練やリハビリと考えずにあくまでも日常生活を有意義にし楽しみととらえる事。
  • 本人が嫌がっているときは無理強いしないようにしましょう!
  • 楽しんでやっていたとしても頑張りすぎない程度に取り組みましょう!
  • 家族の人が教えるかのような態度をみせると自尊心が傷つき、心を閉ざしたり、反発的になったりします。リラックスした雰囲気のなかで、楽しみながらおしゃべりしながらがベストです。
  • 思いで話が尽きないと興奮して夜眠れないなる場合があります。
  • 大声で歌ったりする事はかなりの疲労をもたらす事もあります。長時間にならないようにしましょう!
  • 思わぬものが危険になる場合があります。そばについて見守りましょう!
  • はさみ、針、ボタン、おはじき、糊などは特に注意して使うようにしましょう!