669919

数年前、仕事から帰った私は、わめき叫んでる祖母と泣いている母を発見しました。

驚きながらも祖母から話を聞くと母が自分(祖母)の押し入れから大事な服を盗んだ!

ということでしたが母は全否定。
祖母はとても記憶力が良く、どこに何を置いたかを正確に覚えている人なので
母も押し入れをひっくり返して探しましたが、祖母のいう服は見つかりませんでした。

祖母は怒り狂い、母にきつく当たりました。
その光景をあぜんとして見ていた私の頭に「認知症」という言葉が浮かびました。
賢い祖母、嫌みはいうけど人を罵倒することのなかった祖母。
どれもが今の祖母には当てはまらなかったからです。

母を慰めて、父に相談し数日後に病院へ連れて行きました。
(認知症か診断してもらう、というのは祖母には内緒で)

結果、認知症の初期状態であることがわかりました。
専門の病院に通ったり、自宅でもできるリハビリを進められましたが
プライドの高い祖母は一切を拒否。

毎日の暴言もひどいものとなりましたが、
母も私も開き直って対応しています。
「認知症」という診断を医師にしてもらったことで
かえって、「祖母のいうことは認知症が言わせていること」
「気にしなくてよいこと」と考えていこう。と母と誓いました。

今日も祖母の言葉の暴力に「のれん」となってかわす私たちがいるのです。